淳心学院の教育改革

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2014/07
第一次世界大戦100年

 今年2014年は第一次世界大戦が開戦した1914年からちょうど100年目にあたります。開戦のきっかけになったのは、1914年6月28日にボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボでオーストリア皇太子夫妻がセルビア人の青年に暗殺された事件です。それから1ヶ月後の7月28日にオーストリアがセルビアに宣戦布告して戦争が始まりました。その当時、オーストリアはドイツと同盟し、セルビアの背後にはロシアがいて、ロシアはイギリス、フランスと同盟を結んでいたので、戦争は結局ドイツ・オーストリア対イギリス・フランス・ロシアというヨーロッパ中をまきこんだ戦争となりました。最初は皆、戦争は短期で終わると考えていたようですが、最終的には1918年11月まで4年以上続き、双方の戦死者は900万人をこえたといわれています。この戦争は機関銃と大砲を主な武器として、塹壕を奪い合う激しい人的消耗戦となりました。飛行機、戦車、毒ガスという新兵器も登場しました。また国家総動員体制という国全体で戦争を遂行する初めての戦争となりました。男性の国民は根こそぎ軍隊に動員され、銃後の社会を女性が守るというシステムが実施されました。太平洋戦争で日本が経験したことが既におこなわれていたのです。結果的に女性の社会進出が進んだともいわれています。

 第一次世界大戦を扱った文学の名作はたくさんあります。ロジェ・マルタン・デュガールの「チボー家の人々」、トーマス・マンの「魔の山」、ロマン・ロランの「魅せられたる魂」など、さらにより直接的に戦場の現実を扱ったものとしてはレマルクの「西部戦線異状なし」(これは映画化もされました)。私はこれらの本を読んで、第一次世界大戦がヨーロッパの人々の精神のなかにどれだけ深い傷を残しているかを考えさせられました。またフランスのパリの教会に入ると、どの教会でもその地区で第一次世界大戦で戦死した人の名前がたくさん残されています。私はそれを見ると戦争の記憶というものを肌で感じたものです。

 今年の初めには第一次世界大戦100年は単なる回顧になるかと思っていたのですが、ウクライナで問題が起きてウクライナの領土のクリミア半島(住民はロシア人が多い)をロシアが自国領に編入してしまいました。また西部の親西欧派の政権と東部の親ロシア派の住民の対立が続いています。現在アメリカと西欧諸国はロシアに制裁措置をおこなっています。古来、戦争の原因は領土・民族・宗教などだったのですが、これは現在もいささかも変わっていないということができると思います。私は全校朝礼でこれらのことを話した後で、生徒諸君に平和のために働く人になってほしいと言いました。それは人々の間の憎しみを取り除く仕事だとも言いました。生徒諸君に期待したいと思います。

 

 

 

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