淳心学院の教育改革

淳心学院の教育改革

2014/12
回顧2014

  早いもので1年が終わろうとしています。今年は淳心にとって創立60周年という記念すべき年でした。記念すべき年を区切りとし、新たなスタートとして4月から改革を開始しました。新入生(61回生)からコース制を導入し、Sコースで下校時間以後の自習延長をおこない、Jコースでは土曜のスタディサポートも始めました。夏休みにはJ1からS5までの全員補習もスタートしました。今年度も3分の2を消化しましたが、これまでのところ改革は順調に進行していると思います。これも偏に生徒諸君の頑張りと保護者の皆さんのご協力の賜物と感謝しております。ただ新入生のコース制にしても最終的に結果がでるのは6年後になるわけで、少しでも良い結果を出すためにこれからも試行錯誤をおこないながら、慎重に改革を進めていくつもりですのでよろしくお願いいたします。

  さて、目を世界に転じてみると、今年は第一次世界大戦100年というヨーロッバを中心にした世界大戦の回顧の年でした。かつて戦争を繰り返したヨーロッバの国々は現在はEUという大きな組織を作り、実質的に国境をなくし、ユーロという共通通貨を導入し、特に経済的な結びつきを強めて統合を進めようとしています。ただ28カ国という大きな組織になって、構成メンバーの国の経済的な力の差が明らかになり、ドイツの実力が抜きん出て大きく、南欧諸国の経済的困難や東欧諸国の経済的弱さという現実の中で統合を進めていくための課題が大きいことも事実です。そうした中で春にウクライナで政権交代があり、その機に乗じてロシアはウクライナのクリミア半島を併合し、新たに成立した親西欧派の政権と対立するウクライナ東部の親ロシア派の武装勢力に軍事的な支援をおこなっていることは明白で、ロシアがヨーロッバと一線を画した独自な存在であることを誇示しています。冷戦時代と比べればロシアと西ヨーロッバ諸国との経済的な結びつきは格段に強くなっていますが、相変わらず軍事力と資源エネルギーで抜きん出た力を持つロシアは、文化的にヨーロッパと一体化しない独特の存在で在り続けています。

  また6月29日に「イスラム国」は指導者アブー・バクル・アル=バグダーディが「カリフ」となり、シリアとイラクの支配地域をカリフの支配する「国家」とすると宣言しました。現在、この「イスラム国」の支配地域はシリアとイラクの国土のそれぞれ約半分を占めているようです。8月にアメリカのヘーゲル国防長官はこの「イスラム国」について「これまでに見たどの組織よりも洗練され、資金も豊富で、単なるテロ組織をこえている」と評価しました。この「イスラム国」の指導体制の中核にいるのはイラクの旧フセイン政権の軍人や政治家であり、資金源になっているのは支配地域の油田の原油で、装備はイラク政府軍から奪った近代的装備を用い、兵力としてはイスラム諸国やヨーロッバから多数の外国人が流入しているようです。国際的にこの「イスラム国」を承認している国は一つもありませんが、「イスラム国」側は第一次世界大戦後、オスマン帝国が崩壊する時に英仏でシリアやイラクの国境線の線引きをした、サイクス・ピコ体制の打破を掲げているようです。「イスラム国」は欧米の現状に不満をもっている若者たちをインターネットを通じた巧みな宣伝で勧誘し、それに応じている若者たちが多数いると伝えられ、捕虜を処刑するなどの残虐行為は主に彼らがおこなっているともいわれています。欧米を中心としたキリスト教社会とイスラム教社会の伝統的な対立も影を落としているといえるかもしれません。ある意味で現代世界の矛盾が集約されている「イスラム国」を来年も注視していかなければならないでしょう。

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