淳心学院の教育改革

淳心学院の教育改革

2016/03
卒業生はなむけの言葉

  卒業生の皆さん、保護者の皆様ご卒業おめでとうございます。君たちが淳心卒業という栄えある日を迎えられたことを心からお祝いいたします。

  君たち57回生は、まず何よりも修学旅行で沖縄に行った最初にして恐らく最後の学年として記憶にとどめられることになると思います。石垣島のあのコバルトブルーの海の色は私にも強い印象として残っています。君たちは淳心に入学してからのこの6年間で,身体的には両親の背丈を追い抜き、学力面では希望する大学に入学できるだけの学力を身につけ、精神的にも大学で未知の人たちと関わり、社会に出てからいろいろな人たちと接する事のできる強さとたくましさを育てることができたと確信しています。そしてこれから生涯つきあっていく多くの友人たちという大きな財産を獲得し、先生方との親しい交わりも続いていくことでしょう。さらに本学の建学の精神であるキリスト教についてもいささかの関心と知識を得てくれたものと思います。

  さて君たちが淳心から旅立ってゆく世界とはどのような世界でしょうか。率直にいって非常に不透明で先の見通せない世界になっているといわざるをえないと思います。グローバル化社会という名のもとで、資本の論理が世界中を覆い尽くす中で、どこの国も貧富の格差が拡大し、中間層が打撃を受けています。そして日々の生活が苦しくなる中で、人々は安易にナショナリズムに頼り、外国人や移民を攻撃する主張に傾いています。日本ももちろんそうした流れと無縁ではなく、隣の中国や韓国とギクシャクする中で、特に若い人たちの間で国家主義的な考え方が支持を広げているようにもみえます。しかしそうした流れに抗して地道に民主主義や平和を守っていこうとする力強い動きもみられます。人口の減少も地方ではそれが目に見えるような形で表れ、ひいては労働力の不足ということが問題になり始め、外国人を入れるかあるいはロボットによって代替させるかといったことが議論になりつつあります。さらに貧困層に属する子供が6人に1人というのは日本の社会の抱える大きな問題です。このように現代の日本の社会は様々な問題を抱えていますが、しかしいつの時代も社会は常に何か問題を抱えていますし、バラ色の未来ということはありません。人間が生きている限り社会から問題がなくなることはありません。しかしその問題のいくつかを君たちが解決していくということはできます。そういう意味において君たちの社会における活躍に期待がかかるのです。

  では君たちはこれからの社会を生きていくにあたってどのようなことを心がけるべきでしょうか。まず自分に与えられた使命を自覚し、自分の生き方に自信をもつことです。すべての人には、それぞれ異なった使命が与えられています。まだそれが何であるかわかっていないにせよ、他の友人たちと自分の能力や性格を比較することによって、自分に与えられた使命がおぼろげながらわかり始めているのではないでしょうか。君たちが大学に進んですべきことは、自分に与えられた使命がどのようものであるかをできる限り明確にし、それの実現に必要な力をより多く身につける努力をすることだと思います。そしてそれがどのような使命であるにせよ、やはり必要とされるのは目標を実現するためにコツコツと努力する忍耐力、困難にあたって簡単にくじけない強い意志力、人との関係をより良いものにしていくコミュニケーション能力、そしてもちろん何をするにしても欠かせない専門についての幅広く深い知識といったものになるでしょう。そして特に私がお願いしたいのは、平和を作りだす人になってほしいということです。平和は人々の対立をなくしていくことから始まります。

  ともあれまずは自分自身の幸福を追求してください。それが結果的にまわりの人の幸福につながっていくと思います。君たちの人生に神様の豊かな祝福があることを祈ってはなむけの言葉とさせていただきます。

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