淳心学院の教育改革

淳心学院の教育改革

2017/03
卒業生はなむけの言葉

 卒業生の皆さん、保護者の皆様ご卒業おめでとうございます。君たち58回生が卒業という栄えある日を迎えられたことを心からお祝いいたします。

 君たちは、私が校長になった年に淳心に入学してきて、校長としての6年間をつきあってくれ、卒業して送り出す最初の学年なので、私としてもとりわけ感慨深いものがあります。J1の宗教の授業も君たちが最初の経験でした。

 君たちはこの淳心の6年間の間に心身共に大きく成長しました。身体的には立派に大人の体格となり、精神的にも大人としての自覚をもち、学力的にも大学に進学するだけの力を身につけるにいたりました。さらに生涯つきあうであろう友人をたくさん得ることができ、教員との良い信頼関係もできたのではないかと思います。これらはひとえに保護者の方々の物心両面にわたるサポートの賜物として、君たちはご両親に深く感謝しなければなりません。さらに本校の建学精神であるキリスト教についてもいささかなりと理解してもらえれば幸いです。

 さて、君たちは東日本大震災が起こった年に入学してきました。君たちが入学してきた時、あの震災からまだ一月もたっていなくて、世間の雰囲気はあまりの被害の大きさと犠牲者の多さに茫然としていて、まだ不安と混乱が色濃く残っていたような気がします。あれから6年が経過していますが、被災地の復興はまだまだ道半ばであり、原発の被害については廃炉がいつ実現するのかまだメドすらたっていない状態です。それ以降も去年の熊本地震など地震や台風の災害が各地で発生して、残念ながら今日本は、一つの災害の復興が終わらないうちに次の災害がくるという状態になっています。さらに少子化、人口減少も着実に進行しています。去年とうとう一年間の子供の出生数が百万人を割りました。これは戦後初めてのことですが、既に大都市圏以外の地方の人口減少は、若者の人口流出も含めてはっきりした形で表れています。そして地方における人口減少が、災害からの復興を遅らす要因ともなっています。

 君たちはこのような困難が予想される社会に旅立っていきます。日本の社会の将来のあり方についての責任は、否応なく君たちの双肩にかかってきます。君たちはまず大学で自分に与えられた能力に磨きをかけ、社会で役立つ力量を養っていかなければなりません。神様から与えられた能力は皆それぞれ違うのですから、まずは自分に与えられた能力を最大限引き出すことに努力すべきでしょう。そして私が皆さんに言いたいことは、積極性と柔軟さを身につけてほしいということです。大学を卒業して社会に出てから、さまざまな仕事が君たちに与えられると思いますが、どんな仕事であっても一つのチャレンジとして取り組む積極性をもってほしいのです。与えられる仕事は必ずしも自分のやりたい仕事でないかもしれませんが、全力で取り組むことによって自ずと開けてくる道があると思います。それと同時に自分の置かれた立場を冷静に判断し、まわりの状況をよく理解した上で、まわりの人と協調しながら仕事をやり遂げていく柔軟さも必要です。とにかく仕事が成果をあげていくためには、まわりの人と上手にコミュニケーションをとること、まわりの人の信頼を得ることは絶対に必要な条件です。社会における仕事がうまくいくかどうかは、結局人間関係にかかっていると思います。

 君たちが活躍する20年後、30年後の社会・世界がどうなっているか正確にわかる人は誰もいないでしょう。そうした先の読めない不透明な社会を生きていくなかで、月並みな言い方ですが夢と希望は常に持ち続けてもらいたいと思います。社会のなかにおける自分に与えられた責任をしっかり果たしつつ、自分自身の幸福追求も誠実におこなってください。自らの幸福追求が同時にまわりの人の幸福につながっていけば、それは本当に素晴らしいことだと思います。君たちの前途に神様の祝福が豊かにあることを願って、はなむけの言葉とさせていただきます。

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