淳心学院の教育改革

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2017/10
修学旅行の震災学習について

 10月2日(月)から6日(金)まで61回生の東北・東京方面の修学旅行に付き添いました。いろいろ盛り沢山の内容だったのですが、私が特に印象に残ったのは気仙沼における震災学習でした。私は東日本大震災の被災地を訪ねるのは震災翌年の2012年の夏以来で、そのときは友人と車で気仙沼、陸前高田、大船渡をまわりました。それから5年間が経過してどのように復興が進んでいるのか見学できることを期待していました。気仙沼ではまず魚市場を見学し、震災時の津波の被害ビデオを鑑賞し、それからクラスごとにバスに分乗して、それぞれガイドさんに説明していただいて震災の影響を受けた街の様子を見学し、最後にホテルの支配人さんからまとめの話をお聞きするという内容でした。気仙沼は地形的にJRの気仙沼駅や街の中心部は高台にあるので津波の被害をほとんど受けず、津波の被害を受けたのは、地形的に低い海に面した港周辺だったのですが、それでも人口65000人ほどの市で犠牲者が1000人あまり出ています。ガイドや支配人さんが震災の教訓として最初に語られたことは、災害にあったらまず何よりも自分の命を自分で責任をもって守るということでした。三陸地方では古来「津波てんでんこ」という言葉が伝えられているようですが、津波が来たら自分の命を最優先にして各自が逃げることが結果的に被害を少なくするという昔からの経験があるようです。今回の震災でも犠牲になった多くの人たちは、高台に避難する時間はあったにも関わらず家族が心配で家に戻ったため津波に巻き込まれました。学校にいた生徒は皆集団で避難し無事でしたが、犠牲になったのは家の様子を見に帰った生徒、学校を休んで家にいた生徒、そして親が車で迎えに来て車ごと流された生徒でした。教訓の2番目は車で避難することのリスクです。災害が起こると車で避難しようとする人は多いのですが、道路はすぐに避難する車でいっぱいになって大渋滞を起こします。そこで身動きできない状態の時に津波に流されたケースが非常に多かったのです。とにかく災害の時には、車を使わず歩いて安全な場所に避難することが大事なようです。教訓の3番目は災害の時には携帯電話が使用できなくなるので、普段から家族で災害にあった時の連絡方法、避難場所、避難方法などを話し合っておく必要があるということです。とにかくこれらの災害の教訓は最近に津波で大きな被害を経験された方々のものですので大変有意義なものでした。支配人さんは西日本に関係する災害として南海トラフ地震にも触れられました。生徒も家に帰って家族の人と災害について話しをした生徒もいるのではないかと思います。復興に関して言えば、壊滅的な被害を受けた陸前高田や南三陸町はかさあげのための土の山があちこちに積み上げられている状態で、かさ上げ工事の進行は道半ばという感じです。気仙沼では防潮堤が港を囲んで作られていますが、街の人たちは海が見えなくなると否定的な人たちも多いようです。私たちも東日本大震災を忘れる事なく、これからも復興を見守っていかなければならないでしょう。

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