淳心学院の教育改革

淳心学院の教育改革

2018/03
卒業生はなむけの言葉

 卒業生の皆さん、保護者の皆様ご卒業おめでとうございます。

 君たち59回生は、私にとってJ1の時の宗教の授業の授業態度が良かった学年として印象に残っています。

 君たちは淳心の6年間の間に様々な面でめざましく成長をとげました。身体的には、ほぼ大人の体格となり、学力的には目標の大学に合格できるだけの学力がついたものと思います。精神的にも大人としての責任の自覚をもち、大学生としてさらなる学業の向上をめざすべき心構えができているでしょう。そして何より大事なことは、君たちはこの6年間で生涯にわたる友人を得ることができただろうということです。これからの長い人生の中で、気心の知れた友人たちとの親しい交わりは、必ずや人生における大事な助けとなっていくことを確信しています。さらに先生方との親しい関係や本校建学の精神であるキリスト教の考え方が、少しでもこれからの人生に役立つものであるように念願しています。

 さて、君たちが巣立っていく社会の現実は必ずしもバラ色のものではありません。日本の少子高齢化はますますその歩みを早め、人口の減少が加速しています。常識的に考えても年金で生活する高齢者が増加していく一方で、働く人の数が減っていけば、きみたち若くして働く人たちの負担が増えていくのは避けられません。私が特に気になるのは、日本人がこれから人口が減少して日本の社会が縮小していくことを、あたかも自明のことであるかのように諦めて受け入れてしまっているように見えることです。何らか君たち若い人たちの知恵が求められているように想います。

 目を世界に転ずればアメリカの影響力の低下、中国のさらなる台頭、ヨーロッパの混迷という傾向が見えている中で、今後の世界の有り様はますます不透明です。20年後の世界がどうなるか本当に誰にもわからないでしょう。しかし今の傾向が続いていけば、残念ながら世界の混迷は深まっていくでしょう。こうした現実が、君たちがこれから生きていく社会の有り様です。

 君たちはこうした中でどう生きていったらいいのか。私からのささやかなアドバイスは、まず大学時代にこれからのあるべき社会についての君自身のヴィジョンを考えてほしいということです。AI(人工知能)の果たすべき役割がますます大きくなるでしょう。この中にはAIのさらなる開発に携わる人もいるでしょう。AIの役割の増大ということによって、日本の人口減少社会を乗り切っていくことができるのか。アメリカや中国とどうつきあうか。首都圏の一極集中はどうするのか。地方の活性化はどうするのか。地震などの災害対策はどうするのか。高齢者のは社会保障はどうするのか。さまざまなが課題が君たちの前に提示されている中で、君自身がこれから果たしていく役割は何なのか。大学時代にじっくりと考えてもらいたいと思います。もちろんこうした課題に一人で立ち向かうことはできませんが、君自身の考えるあるべき社会の方向性、そしてそれに自分がどう関わっていけるのかをしっかりと考えてもらいたいのです。

 そしてもう一つのアドバイスは仲間を作ることです。人間は一人で生きていくことはできません。自分と気のあった人間のネットワークを作ること、大学においても、仕事の場においても、あるいはそれ以外の趣味の世界でも、一緒に活動することができて協力しあえる仲間をできるだけ作ることが、不透明な時代を生きていく上で力になっていくと思います。もちろんその中に淳心の友人をたくさん入れればよいのです。

 今人生100年時代といわれて、それがあながち冗談ともいえなくなってきています。君たちの中で医者になる人はもちろん私たちの寿命を長くすることに努力してくれるでしょう。君たちのこれから80年に及ぶ長い人生を自分の頭で考え、判断し、行動することによって幸せな人生にしてもらいたいと思います。君たちのこれからの人生が神様に祝福されたものになるよう願って、はなむけの言葉とさせていただきます。

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