淳心学院の教育改革

淳心学院の教育改革

2018/05
教育を取り巻く社会情勢について

 現在、国際的には韓国と北朝鮮との間の南北首脳会談が融和ムードのうちに終了し、次の大きな会談となるアメリカと北朝鮮との首脳会談が調整されています。もしここで北朝鮮の核の放棄や朝鮮戦争の終結、あるいは北朝鮮の国際的孤立の解消などが決定されれば歴史的会談になるかもしれません。注目したいと思います。ひるがえって国内の政治状況をみれば国会は森友、加計学園問題で空転し、財務省は国税庁長官の文書改竄問題による辞任、事務次官のセクハラ辞任で信用は地に落ちています。経済状態は企業は好業績で内部留保を積み上げていますが、働いている者は所得がたいして増えず景気の良さを実感できないという状況が続いています。社会の雰囲気としては先の見えない閉塞感に包まれているという状態だと思います。やはり将来に向けての人口減少という避けられない事態が、閉塞感に大きく影響していると思います。生徒たちはもちろんこれらの状況を肌で感じつつ勉学に励んでいるわけですが、それぞれの生徒がどう考えているかまでは残念ながら私にはわかりません。

 過去を振り返って私の中高生時代を考えてみると、私は1968年から1973年まで東京の中高一貫の男子校でこの時代を過ごしました。国際的には米ソ冷戦の時代で、これが国際状況の基本的枠組みとして厳然と存在していて、これは今同級生の誰と話しても同意見ですが、自分たちが死ぬまでに冷戦が終わるとは思っていなかったと言います。ヴェトナム戦争が始まっていて反戦運動やパリ五月革命など西側の学生たちの現状への異議申し立てが世界的に広まっていたと思います。国内的にも学園紛争が広まっていて私は駒場東大前という駅で下車していたのですが、駅前の東大教養部は全共闘に占拠されていて、時計台に赤旗が翻っている状態が私の中1の1年間続いていました。この頃は大学はいたるところで紛争をやっていましたし、高校でも程度の差はあれ、紛争のあったところがありました。私の母校でも申し訳程度にありましたし、友達が通っていた麻布は半年授業がありませんでした。この淳心でも紛争があったそうです。政治的には佐藤栄作首相の長期政権で、最後は国民に飽きられていて沖縄のアメリカからの施政権返還を花道に彼は辞任し(驚くべき事に彼はこれでノーベル平和賞を受賞しました)、後任を選ぶための三角大福中による激烈な自民党総裁選を勝ち抜いた田中角栄首相が、電撃的に中国を訪問して日中国交回復を行ったことは印象に残っています。経済的には確か1966年に日本は西ドイツを抜いてGNPが西側世界第2位となり、高度経済成長の真っ只中の時代でした。戦争帰りの私の父たちの世代は馬車馬のように働いていましたし、私の兄の団塊の世代はそれに異議申し立てをして学園紛争をしていたと思いますが、社会全体としては公害などマイナスの要素もありましたが、明るくて活気のあった時代だと思います。1970年には大阪万博があり、1973年にはオイルショツクがあって一段落とはなったのですが、とにかく生活は少しずつ豊かになってカラーテレビやエアコンや自動車が普通の人にも手が出るようになっていきます。就職でも全員終身雇用が原則でしたから、最初は辛くても少し我慢をすればいずれ必ず良くなるという雰囲気の時代でした。

 私は今まで書いてきたような雰囲気の時代に育ってきたのですが、現在はいずれ将来は良くなるという雰囲気が失われてしまったのが今の時代の閉塞感の原因だと思います。そして21世紀に入って中国が政治的にも経済的にも急速に台頭して、経済的に日本が追い抜かれてしまったという日本人にとってあまりうれしくない現実も閉塞感に影響しているかもしれません。いずれにしろ自分を取り巻く社会情勢は簡単に変える事はできないので、生徒諸君にはこうした状況をに横目に見ながら、将来自分が社会の中でやりたいことをしっかりと見つけていってもらいたいと思います。

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